早朝6時頃部屋の酒臭さで目が覚める…気分は最悪、なぜか腰痛、あぁそうか、あの退屈な訓練と酒浸りの集団とで温泉に来てたんだっけ。昨夜のバカ騒ぎのせいで二日酔いだ…が…うおぉぉぉっ!!久々の新作だぜ!石ツアーだぜ!アイウォンツフリー!フリーダムッ!!自由最高!今日の午前中は久しぶりに育児から解放され一人の時間なのだ。そんな貴重な時間を俺は今回のそして約2年ぶりの石ツアーにぶつけることにした。最近のツアーではバイクはもはや欠かせない存在なので、昨夜は無理して10月だってのに深夜無理して50km離れたこの温泉街まで走ってきたのだ(凍死するかと思った)。
  泥酔で頭痛がする中で明日はどこへ行こうかと考えていて、時間も限られていることだし久しぶりに苗名滝でも行ってみるかと妄想していた。苗名滝…そこは地元上越の石フリークが石獲得のために真っ先に向かうものの、そのあまりにシンプルな石の質感に失望する登竜門のような所だ。当然自分もその失望した中の一人だが、当時はこのツアー企画も始まる前の話、ムダ毛用のブリーチを頭髪に塗ったくり、さらにラップで頭を巻いてそのまま一晩放置、金髪姿で川岸をうろつく怪しい青年だった。石の成果もさることながら頭皮へのダメージが10年経った今如実に現れてきていることは説明するまでもない。話が頭皮に逃避して(…)しまったが、では何故に今さら苗名滝かというとまず先にも述べた通り時間の問題と一度初心に帰り、10年前の自分と視点がどのように変わったか確かめるため。そして、これから石にのめり込もうとしている地元の石フリーク達に苗名滝の知られざるすばらしさ(観光地的には十分すばらしいです)をここで熱く語ってやろうじゃないの!ってな話です。
 決意が固まったら早速行動に移る、バイク移動になるので残念ながら朝風呂はあきらめて、バイキング式の朝食でご飯を二膳食らう、血糖値はすでにレッドゾーン寸前まで上昇!朝9時に出発、一晩冷えきったエンジンとはいえヤマハのV型モーターの歴史そのものといえるエンジンはチョークなしでいとも簡単に火が入る、暖気1分でアイドリングが安定し走り出す。とはいえその温泉街から滝まではものの10km程度なので林道を快適に走っているとすぐに到着した。
 

両岸は護岸整備されている

まさに石組天国です

いい感じの岩肌が見えます

だまされた砂防ダム…と吊り橋

意外に揺れます(というか弾む?)

獣道の両脇には原生林が…
 
 確か10年前は増水で壊れた滝周辺の護岸工事を行っていたが、今はもう終わっているみたいで広い駐車場ができていた。、その片隅の川岸にバイクを止めた。轟音と共に流れる川、大小無数の石が折り重なっている、嗚呼石組の世界…早速カメラを手に歩き出すこと数分…そこには二段に連なった見事な滝が…ってこれってどうみても砂防ダムだよな、正直10年前はその川岸までしか行っていなかったので、滝の記憶なんて小学校の時以来ほとんど覚えていない。おかしいなぁ、水害にあったとは聞いていたけど、こんなだったかな?と眺めているとどうやら奥に本当の滝があるようである(だよね)。砂防ダムの手前にはいかにも観光地狙いな造りの吊り橋ができていた、どうせ見かけ倒しだろ?とバカにしながら渡るとこれが意外に揺れる、危険なほどではないけど、橋の上で画像を撮ったら揺れでブレてしまった。砂防ダム周辺は人工的な遊歩道が続く…やっぱりこんなもんかと半ばあきらめていると突然遊歩道が終わり、森の中の獣道が現れた。「これはもしや?」ポケットからカメラを取り出す。確かにその獣道は過去何万人もの人間に踏み固められた草も生えない状態だが、その左右には手つかずの状態の原生林が広がっていた。わずかな水分を求めて広がる苔、それを利用して広がるツタや羊歯(シダ)、それらは上空を覆う木々が直射日光を遮っているが故に成す世界。あぁ、この感じ久しぶりだ。
 

岩肌を覆う苔

水の滴る所には苔やシダが

岩の割れ目に根を張る木々

これが妙高版「もののけの森」
 
 滝までの約300mの獣道を右へ左へシャッターを切りながら進んでゆく俺、他の人は当然滝がメインなので、そんな事をしていたのは少なくともその時は俺一人だった、まぁ今回は石を盗るわけではないので人目も気にはならないが(笑)。そこで一番印象に残ったのは森の奥から光が差し込んでいる所で、屋久島のもののけの森を彷佛させるような所でした、身近な所にこんな景観があったとは…恐るべし妙高山麓。
 

これが苗名滝です

今の相棒です
 
 そんな感動空間を5分ほど進んだであろうか?奥の方からまたしても轟音が聞こえてきて、今度は砂防ダム…ではなく、本当の苗名滝が見えてきた。特徴的な形状の柱状岩石の絶壁から落ちるその滝はけっこうな迫力!でもなんか滝周辺の岩が不自然!?あまりにも出来過ぎてない?いや、そんな事はないだろう、天然だ天然。
 バイクを降りてからここまでだいたい10分程度、ほどよい運動にもなるしレイアウトの参考になるような景観もたくさんありました、今までフィールド散策をした事がないという方、手始めとしては最適なポイントだと思います。できれば四季それぞれで行ってみて変化を感じることができればなお良しでしょう。
 てなわけでひっさびさの石ツアーは無事終了でした、10年前は石を拾う事しか考えていなかったのが、今はシダや苔を見て興奮するようになっていたんですなぁ。いや、別に石拾いが苦痛になっているんじゃないですよ。ほら、バイクだと持ち帰りもできないし。そうそう、今回はライトな250ccが活躍してますが実はまもなく80年式のショベ…おっと、このまま語ると何のツアーかわからなくなってくるので詳細はまた次回!?翌春からは夢の保育園ライフ突入!フリーダム作戦遂行後には新たなツアーに出かける予定!次回はいつかな〜